会社の命運をかけた大きなプロジェクト、なかなかうまく事は運ばない。最初のプランに問題があるようだが今更変更はできない。
ということでこのところ残業続きで疲れ果てている。目の下にくま、顔色も悪い。
今日は取引先との打ち合わせで新宿へ、会議が終わったのは22時半、会社へはそのまま直帰すると伝えた。
ちょっと一杯やっていくか。
目に付いた小さな店に入り、カウンターでビールを注文した。一つ席をおいて隣には若い男女のカップルが座っていた。
「仕事と私、どっちが大事なの?」
そんな声が聞こえてきた。男は今は仕事が大事だと説得してその場を収めようとしていた。
最初はなるほど男と女にありがちな会話だなーなどと考えていたが女の言い分は私の心にもぐさりと突き刺さるものであった。
「この前の私の誕生日も仕事で会えなかった。記念日のデートもすっぽかして、クリスマスの食事もキャンセルした。・・・」
疲れのせいかビール一杯でほろ酔い気分になった頭で振り返ってみた。
妻の誕生日、結婚記念日、子どもの運動会、入学式、卒業式、バレエの発表会・・・・・確かにいろいろなものを犠牲にしてきた。
「犠牲? 一体何のための? 私は何を得たのだろう。わずかなお金? 地位?」
「一体何をしているんだろう?」
私は2杯目のビールを残し、店を出た。勿論早く家に帰るために。
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出演: アダム・サンドラー; ケイト・ベッキンンセール; クリストファー・ウォーケン
監督: フランク・コラチ
Author:ひまじん