どんな生き方をしているか?と問われたら私はどう答えるだろう?
そんなことを考えながら居酒屋で友人の話をぼんやりと聞いていた。
会社の悪口から始まり、上司、女房の悪口まで、そして政治が悪い、社会が悪いと友人は声を荒げていた。
確かに世の中理不尽なことだらけだ。損得ばかりを勘定していたら疲れ果ててしまう。
ビールの泡がまるで何かに侵食されるように少しずつ消えていくのを眺めながら私は父の死を思い出していた。我々は必ず死ぬ。どんなにあがいても死からは逃げられない。
あの暖かい日差しが入る病室を思い出す。父がいて母がいて私がいて・・・とても淋しい情景である。
「愛はどうした!」と思わず声をついて出た。
友人は目を丸くし口を開けたまま止まっていた。
私は人を愛して生きていくことが最高の幸せだと思う。愛されるよりもだ。
すべての不満を出し尽くした友人は終電だからと先に店を出た。
「ビールおかわりっ!」
明日も頑張ろう。きっとまたこんな一日だ。
よく冷えたビールが体にしみる。私は生きている。
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Author:ひまじん