いつも不幸な人がいる。そしていつも幸せな人がいる。
休日の地下鉄はいつもと様子が違う。
スーツを来たサラリーマンたちで埋め尽くされていない車内は何だかのんびりとしている。
私は娘と二人で新宿へ向かう途中であった。
娘がお店に注文していた商品が入荷したということでそれを受け取りに・・・妻に後押しされたのだ。
私はこのところ何をやってもうまく行かずムシャクシャしていた。娘はそんな私を気遣う年頃になっていた。
車内はカップル、家族連れで賑わっていた。皆楽しそうに会話している。黙って座って地下鉄の何も見えない暗い窓を眺めているのは私と娘だけである。
私は目を閉じ娘のことを考えてみた。
娘はとても良い子に育ったものである。人から見るとほんの些細なことでも楽しめる子だった。工夫したり想像したり、見る角度を変えたりしながら・・・物事の本質を捉えようとしていたのかもしれない。
幸せか不幸せかなんて自分で決めることだな。きっと不幸せと思うことが不幸せなのだろう。
「新宿に着いたらうなぎでも食うか?」
「やったー!」と娘。
案外身の回りは幸せで満ち溢れているのかもしれない。
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Author:ひまじん